2007/01

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2006 Nov. France,Italy

バイヤー

11月29日水曜日、午後8時。

現在フランス、パリ・シャルル・ド・ゴール空港のラウンジです。ここにはかれこれ6時間程います。日本に帰る飛行機の時間までさらに2時間待たなければなりません。日本に帰国するのにここパリで8時間程足止めを余儀なくされてしまっているのです。

今日の朝はイタリア・フィレンツェにいました。サンタ・ノヴェーラ駅の近くのホテルで泊まっていたのでバスのターミナルも近く、フィレンツェ空港まではバスで向かいました。朝8時に乗ったバスは街のラッシュアワーとも重なり空港までは40分程かかりました。パリに向かう飛行機は10時30分なので問題はありません。しかし気になる事に空港近くは霧が出ているのです。

イタリア1イタリア2イタリア3

到着してみると案の定、この霧のおかげで飛行機は飛ばず、フィレンツェ空港からピサ空港(有名なピサの斜塔がある街です)までバスに乗せられ移動する事になりました。バスに乗る事約1時間半でピサ空港に到着。

そしてピサ空港で用意されていたフィレンツェからパリまでの振替便に乗り、パリに直に出発するのかと思いきや、今度は飛行機に搭乗している人数とチェックインした人数が会わないという事で飛行機はなかなか出発せず、スチュワーデスが何度も搭乗員の点呼をとり直しているのです。

スチュワーデスの説明によると搭乗している人数が一人多いとのこと。たとえ、フィレンツェ空港からピサ空港に向うバスで一人増えても、このドサクサに紛れて本来は次の便でパリに向う人間がこの便に乗っていたとしても、早く出発してもらわなくてはパリから日本に向う乗り継ぎに乗り遅れてしまいます。

スチュワーデスは『大丈夫です。間に合います。』と言うのですが、パリから日本に帰る便の出発時間は午後1時15分で、搭乗開始時間は12時20分。そして自分の腕時計の時間を確認すると午前11時を廻っています。

それから搭乗人数の最終確認が更に30分程かかりました。結局ピサ空港に移動する前のフィレンツェ空港の確認ミスで搭乗人数を間違えて伝えていたという事が判明。やっぱりとういう感じです。

ようやく飛行機が出発してもこの時間では、パリまでの特別な近道の空路でもあるのか、この飛行機に高速ジェットエンジンが装備されていない限りはどう考えても間に合うはずないのです。

そしてスチュワーデスの『大丈夫です。間に合います。』というセリフはたんなる気休めであるという事、そしてそう説明するスチュワーデスがとても美人である事。こういう状況に対する航空会社の対処マニュアルに乗せられている事はうすうす感づいてはいても『大丈夫です。間に合います。』という美人スチュワーデスの言葉にすがるしかなかったのですが、その希望も冷静に考えればどう考えても無理な訳です。

結局、飛行機は特別の空路でパリに向う事も無く、当然飛行機に高速のジェットエンジも装備はされているはずはありません。きっちり1時間半のフライトでパリには午後2時過ぎに到着。日本に向うはずの飛行機は非情にも既に出発しています。

こうしてようやく到着したパリ・シャルル・ド・ゴール空港で成田行きの便の振替手続きを行ったところあてがわれたチケットは翌日30日午前10時出発の便。さすがにこれでは困る。なんとしても今日の便で成田に帰りたいとお願いしても、夜11時の便のキャンセルを待たなければならないという事を説明される。

その航空会社の人間の説明の最後には付け加えるように『キャンセル待ちして頂いても乗れるお約束は出来ません。』という訳でここフランス、パリ・シャルル・ド・ゴール空港のラウンジにいるのです。

バイヤーの鉄則として『可能性があるならば行動に移すべし。』とう事を実行しているのです。因みにこの様な鉄則はどの書にも記されている言葉ではありません。今の心境は『クリスマスまでに日本に帰れれば』と開き直り、ラウンジのサービスのビールを煽りながらこの日記を書いているのです。

話が戻ります。

11月19日、日曜日。

この日から今回の買い付けが始まりました。始めにフランス、その後イタリア・フィレンツェ。今期、新品のセレクトショップではダウンジャケットが大流行らいしいです。モンクレーが本命らしいですが、似た様なスタイルの物でも売れるという事です。

実際今回、フランス・イタリアを廻ってみると、日本からの旅行者はこの手のダウンジャケットを着ているのを良く見かけます。因みにフランスでダウンを着ている人はあまり見かけません。パリなどではどちらかというとN-3Bやモッズパーカーの様なアーミーパーカーをモチーフに作られた新品物を着ている人が目立ちます。

またフィレンツェはトラッドの流れが根強い土地柄らしいので、カジュアルでもスタイリングはシャツを基本にしています。冬はシャツの上にVネックのニットを合わせ、その上からアウター物を羽織るというスタイルです。パンツはデニムにしてもスラックス風にしてもジャストが基本です。

またフィレンツェの人たちは色の使い方も旨く、ダークカラーのみでまとめる人はパリに比べると少なく思えます。例えば40歳代と見られるおじさんが白のオックスフォードのシャツを着てその上はレモン色のカシミヤっぽいVのニットを重ね、パンツは濃い目のデニムを履き、黒のフィールドジャケットを羽織っています。サイズバランスもこれまた絶妙なのです。

Vネックのニットから除くシャツのカラー(襟)のサイズや形がとても良いのです。この様な着こなしを見ているとカジュアルな着こなしでも崩れてみえません。品が良いという感じがします。また“良いシャツはカラーの形で決まる”という事がとても良く理解出来ます。

再び日付が飛びます。

11月28日、火曜日。

オーダーシャツ店1オーダーシャツ店2

フィレンツェで良い感じのオーダーシャツ屋さんを見つけ、試しに1枚オーダーして見ました。オーダーなのでシャツの生地から素材・カラーのスタイル、カフス部、フロントボタンのスタイル。背中のヨーク部のスタイル、胸ポケットの形、ボタン、もちろん細部のサイズまで全て希望通りに仕上げてもらえます。

もちろんフィレンツェの職人がハンドメイドで仕上げます。今回オーダーしたシャツはブルックス・ブラザース・スタイルのBDシャツを基本に、白の厚手のオックスフォード生地を選び、背中はプリーツ無し、フロントボタンの重ね部分はステッチを無くしました(フレンチスタイル)。

裾のラウンドも正面と後部は同じ長さで仕上げてもらう事にしました。全てハンドメイドなので仕上がりには3週間程かかるという事。今回オーダーしたシャツは1月中旬に日本に届きます。古着のバイヤーとして海外の様々な街を廻っていると、古着だけを探すのでは無く、その街に行かなくては買えない物を探す事も欠かせません。

フィレンツェの街中1フィレンツェの街中2

フィレンツェの街中3フィレンツェの街中4

1日戻ります。

11月27日、月曜日。

フランスでの1週間の買い付けも予定通り終了し、今日はパリからイタリア・フィレンツェに飛行機で移動です。

朝7時出発の便なので朝5時、完全に開かない瞼でパリの市内からタクシーに乗り込み空港に向いました。パリ市内は未だ車も少なく、乗車したタクシーは気持ち良く街を走り抜け30分程で空港に到着しました。

シャルル・ド・ゴール空港に着くと朝6時前だというのに広いターミナル内は既に利用客で溢れ、その活気で眠気も覚めました。飛行機は予定よりも1時間近く遅れて出発。到着地の空港にも予定より1時間程遅れ午前10時10分過ぎに到着。到着時間や出発時間など飛行機での移動の際は時間の遅れには馴れているとうよりも諦めてはいますが・・・。

さすがに到着した空港が違うとビビリます。そうです。この便でフィレンツェ空港に到着するはずが実際に到着した空港はピサ空港。

2年程前全く同じ経験をしていたので、今回はそれ程驚く事は無く、『またですか、本当、勘弁して下さい』という感じでした。到着した空港がフィレンツェでは無くピサ空港だと解ると直に、フィレンツェの空港に迎えに来てくれている予定の古着倉庫に連絡しました。さすがに地元の人、ピサ空港に到着した事を伝えると、その事を予想して倉庫の事務所で待機していました。

最近のフィレンツェの街は朝晩の霧が強く飛行機もキャンセルする事が良くあるらしいのです。自然の力には敵いません。イタリアに来るようになって覚えた事は、本当は心の中ではしょうがないと諦めてはいるのだけど、とりあえず言うだけ言ってみるという事。そして言うだけ言った後は直に引く、という事です。フィレンツの空港にはピサ空港から飛行機会社が用意したバスで移動しました。

午後12時過ぎ、ようやくフィレンツェ空港に到着。早速古着の倉庫に向かいました。倉庫では順調に商品が集める事が出来て一安心です。

フィレンツェの街中5フィレンツェの街中6フィレンツェのクリスマスデコレーション

12月1日、金曜日。

帰国が予定よりも1日遅れましたが、今回の買い付けも無事終了しました。

フランス倉庫での冬の格好です。寒い!コーデュロイベルボトムをデッドストックで発見1コーデュロイベルボトムをデッドストックで発見2コーデュロイベルボトムをデッドストックで発見3

写真のコーデュロイベルボトムはPickのWebサイトで販売中です。

古着バイヤーとしては今年の冬は、かなり難しいです。今まではある程度ヒット商品と思われる商品を中心にバイイングをし、その中から独自に良いと思う商品を提案すれば良かったのですが、今年はヒット商品が乏しいので逆パターンなのです。

今年バイヤーに最も求められている事は独自の新しい商品の提案が出来るかという事です。

野球のピッチャーに例えるなら、直球を中心に組み立てていた投手が、その投球方法では通用せず、変化球とコントロール中心で投球しなければならなくなってしまった。という心境でしょうか。

このような説明で解って頂けたでしょうか?その苦心の中で提案した商品が皆様に受け入れられれば幸いです。

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