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2007 nov. Italia

2007年10月 バイヤー日記 フランス~イタリア

イタリア編

10月27日土曜日、今日は15時45分発の飛行機でパリ・シャルルド・ド・ゴール空港からイタリア、フィレンツェに移動です。エアー・フランスのストライキの影響を考え空港にはいつもより早く、出発の3時間前、午後1時前に着きました。最初間違ってターミナル2Fに行ってしまったのですが、そのターミナルは日本やアジア諸国、またアメリカ方面など長距離の国際便が多いターミナルなのですが、今日は夏のバカンスやクリスマス前のピーク時並の混み合いです。その光景を目にして一瞬身を引いてしまいました。全てのチェックイン・カウンターも長蛇の列、その列も殆ど動いていないという状況でした。飛行機を待つ人の顔はイラツキと疲れ、それに諦めが混じった様に見えました。振替便の手続に並んでいる日本人の同士の会話でも『一昨日の便で日本に帰国する予定がその便に乗れず結局1日中空港で振替便を待っていたけど、駄目で、今日は朝7時から空港に来て振替便を待っているのですが….』と話しているのを聞きました。そして殆ど動かない振替便を手続する長蛇の列でこの人たちはあと何時間待たされる事なのでしょうか。もし日本で同じ状況が起こった場合、空港職員達はただただ平謝りでお客に対応するしか無いと思うのですが、これがお国柄という事(フランス)なのか、ここでは空港職員に特に焦りも無く淡々と業務をこなしている様に見えました。中にはヒステリーな対応で逆切れしている女性職員がいるのですから、すごい開き直りです。

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自分はターミナルの間違えに気が付き、直にターミナル2Dに移動しました。以外にもターミナル2DはEUR圏内の移動が中心の便が多いターミナルだからなのかそれ程の混雑は無くスムーズにチェックイン出来ました。あの会話をしていた日本の方は無事に日本に帰れたのでしょうか。そして午後6時、無事フィレンツェ空港に到着です。一時は今日のパリ~フィレンツェへの移動が無理かもしれないと思っていましたので予定通り目的地に到着出来て安心しました。フィレンツェはパリとは違いそれ程寒くはなっていませんでしたが、それでも行き交う人たちは既に冬の装いです。午後7時サンタマリアノヴェーラ駅の近くの定宿にチェックインして荷物を部屋に置き、夜のフィレンツェを散歩がてら、夕飯のお惣菜を買って部屋に戻りました。自分にとってイタリアは食物に困る事は無い有難いお国です。明日は蚤の市に行きます。

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10月28日日曜日、午前8時フィレンツェ市街サンタ・クルーチェ地区で開かれる蚤の市に向かいました。この蚤の市での何回かの経験上、正直それ程良い蚤の市とは言えませんが、それでも何かはあるだろうという淡い期待を抱いてしまうのです。しかし、そこはフィレンツェの蚤の市、大量という訳にはゆきませんでしたが綺麗なカフスなど粋な雑貨を拾う事が出来ました。

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午後からはプラダ工場に併設されている直営アウトレット『SPEACE』に向かいました。プラダの工場がある『モンヴァルキー』はフィレンツェの郊外にあります。フィレンツェ市街から列車で1時間ほどの場所です。モンヴァルキーから『SPEACE』までは市バスで向かいました。その『SPEACE』倉庫をそのままショップにしてしまっている店内はとても広く商品の内容もかなり充実しています。プラダ・グループに吸収さたイギリス老舗靴メーカー『チャーチ』のアウトレットもあるのです。その他に『ジルサンダー』や『カー・シュ』などのプラダ・グループの商品も格安で販売しています。このプラダのアウトレットから車で20分程の所にはグッチを中心にエミリオプッチ、アルマニー、フェラガモ、アレキサンダー・マックイーンなどのブランドが集まったアウトレット・モールその名も『ザ・モール』があるのですが、時間的な余裕が無く個人的な趣味の違いもありこちらのアウトレットは今回パスしました。今日見たプラダの商品にも古着的なアプローチ、又は古着からのヒントを随所に見つける事が出来ました。自分たちはそれらのヒントを参考にその元ネタだと思われる古着を見つけたりする訳ですから、お互いのアイディアが場合によってはリサイクルされている訳です。

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10月29日月曜日、今日はフィレツェの郊外にある古着の倉庫に向かいました。ここでは古着の他にも古着の素材を生かしたバッグも作っています。PICKではここで作っているヴィンテージのテイラードJKTを素材に作ったバッグ(NOWAR)を取り扱っているのですが、お陰様で前回ご紹介した物が好評にて既に完売してしまっています。今回は前回扱ったモデルからマイナージェンジし、ショルダーのストラップ部が改良され、より実用的になっていました。フィレンツェはイタリアの有名都市の中でも古くから繊維業が盛んな土地柄で先にも触れたプラダ、グッチの工場を筆頭にフェラガモやロベルト・カバーニの工場もあります。また現在でも革物の加工やムラノなどのガラス細工の加工、そしてクラシコと呼ばれる最高級のテイラー・シュップもあり、伝統的に職人の技術が非常に高い土地柄と言われています。このバッグもそのフィレンツェの伝統に裏打ちされた熟練の職人が1個1個手作りで丁寧に仕上げています。

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話は変りますが、職人と言えば今回、フィレンツェの裏道を歩いていた時、目に付いたお店がありました。10数足のそれぞれ容が違う革靴がワイヤーロプで吊るされてディスプレイされていたのです。外から中を覗くと工房なのか?お店なのか?一見しても判断出来なかったのでお店に入ってみました。そのお店では2人の女性が靴を作っている様。その一人、カーリーヘアーのデニムパンツを履いた女性に『ここはお店なのですか?』と英語で聞いてみると流暢な英語で『お店だけど、オーダーメイドだけなの』と気さくに答えてくれました。『あなたがこのお店のシューズ・メイカーなのですか』と聞くと彼女は愛想の良い笑顔で『そう』と、おそらくこのお店を知らずに訪れた人は誰もが彼女が『靴職人』だという事を聞くと必ず意外という顔をするのでしょう。自分もその時そういう顔をしていたと思います。彼女が『そう、私がシューズメイカーなの』と答える時含んだ微笑にはいたずらぽい幼い女の子の顔と重なったのが印象的でした。

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彼女(Saskia)は元々ドイツで生まれ、学生時代の殆どはイギリスで学び、靴職人になる為、再びイギリスに渡り修行したという事でした。そして彼女のマスター(師匠)がイギリス・イタリアの両方の靴に精通していた為、彼女が作る靴にもその両方の良さを合わせ持っているそうです。実際彼女が作った靴を見せてもらったのですが、グッドイヤー製法の伝統的イギリス・スタイルの靴やイタリア靴特有のスタイリッシュなフォルムと融合した靴などとても多彩なバリエーションでした。そして職人のレベルが世界でも有数と呼ばれているここフィレンツェに工房を開いたそうです。フィレンツェは革の加工に関してとてもレベルが高く、イギリスと比べると色彩加工技術が優れていると言っていました。確かに街のお土産屋でも色鮮やかな皮製品が目に付きます。そして街の至る所で歴史的にも名高い芸術に触れる事が出来るので職人たちが作り出す物にもその息吹が吹き込まれるのではないでしょうか。ダンテやダヴィンチといった歴史的な天才芸術家が産み落とした物を日常で触れていたら自然に物を見る目がこえ変な物は作れないのでしょう。

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『Saskia』靴工房でもう一つ驚いた事がありました。というのは、そこの工房にいたもう一人の女性が日本語で『日本からですか』と自分に質問したので、ビックリして彼女の顔を良く見てから自分も日本語で『はい、東京からです、日本の方なのですか?』と聞き直すと彼女は『はい、半年ぐらいここで靴作りの修行をしています。』失礼ながら、彼女の肌が色黒だったので日本人とは思えずビックリしてしまいました。(とてもチャーミングな日本の女性です)彼女はイギリスの学校で靴作りの基礎を学んだ後、『Saskia』の存在を知ってここフィレンツェに来て彼女の工房で働いているという事でした。日本を出て海外の土地でがんばっている日本人の方に出会うと必ずある種の勇気を感じます。そのお陰で自分の身が少し正されます。そして自分の夢が世界に通じているのか、そんな事も少し頭に過ぎります。彼女の名前を聞くのを忘れてしまいましたが、日本を出てこの街(フィレンツェ)で一人自分の夢を実現する為にがんばっている彼女が一人前のシュー・メイカーになれる様に祈っています。そして自分は世界の古着バイヤーを目指しての1日がまた始まります。

話を戻しますがフィレンツェのシュー・メイカー『Saskia』、彼女が作る靴はそれぞれのお客さんの木型を作るところから、もちろん靴を仕上げるまでの全工程を彼女自身の手作りの為、作れる数が限定されてしまい 彼女自身も現在は工房に直接訪れたお客さんのオーダーのみに応えたいというスタンスなので、残念ながら日本からのオーダーは出来ません。この職人気質、恐らくここフィレンツェでは当たり前の事なのかもしれません。彼女と話せた事でこの街の職人技術が世界でも有数である理由が少し解かったような気がしました。

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10月30日火曜日、再び古着の倉庫に向かいました。フランスではあまり集める事が出来なかったレザーのブルゾンを集める事が出来ました。イタリアのレザーブルゾン、フロントがジップアップでは無くボタンになっているタイプがお勧めです。また、このブルゾン、柔らかいヌバックを使った物が多く、レザー物という気合も必要無くさらっと着こなせ、とても便利なアイテムです。この他、いろいろとおもしろいアイテムを集める事が出来ました。その中でもアディダスのジム・バッグは以外な掘り出し物でした。アディダス物をここイタリアで見つける事は全く期待していなかったので、それも今回のジム・バッグ、スタイル的にもイタリア人が好きそうな容で、スポーツ・バッグというよりトラベル・バックと言えます。近々、PICK WEBサイトでもアップする予定ですので興味のある方は是非チエックしてみて下さい。

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という訳で今回の買い付けもフランス・イタリアと面白い物を集める事が出来ました。しかし、ヨーロッパで買い付けする立場としては、ユーロ高は頭が痛いです。夜は古着倉庫の社長夫妻と一緒に『CIBREO(チブリオ)』でディナーをご馳走になりました。この『CIBREO』フィレンツェでも有数のレストランで向い合わせにレストラン、カフェ、シアター・カフェの3つを経営しています。今夜はこの『CIBREO』シアター・カフェのバイキングでディナーです。このバイキングは『CIBREO』メンバー?になれば20ユーロで飲み物から食べ物、デザートまで全て食べ放題、そして今夜はここのシアターでタンゴ・バンド(ア ルゼンチン・タンゴ)の演奏も聴けました。この様に地元の人でなければ味わえない事を知ったり、感じたり出来る事はこの仕事(バイヤー)の中でとても貴重な事です。自分たちバイヤーの仕事の質は溢れている情報を知る事により、生身でしか知ること事が出来ない現場での経験を通して初めて仕事(プロ)と呼べるレベルになると思うのです。タンゴの生演奏生まれて始めて聞いたのですが、今夜のバンド、ギター、ウッドベース、アコーディオンのトリオ編成でそれぞれのミュージシャンの質が高くロックやジャズしか聴かない自分にはとても新鮮でした。このバンドに男女ペアーのタンゴ・ダンサーが曲によってダンスをするのですが、そのペアーを組んでいる男性の方がダンサーというよりプロレスラーの様な体格なのです。これはイタリアだから、それともアルゼンチン・タンゴだと男のダンサーは皆プレスラーの様な体格なのでしょうか?この件は日本に帰ってから調べるとします。

10月31日水曜日、午後2時の便でパリを経由して日本に帰国です。パリから日本(成田)行きは午後11時の便なので空港で7時間程待たなければなりませんでした。空港内は先週末のストライキの影響も落ちついていました。無事に日本に帰れそうです。

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次回ヨーロッパに戻ってくのはクリスマス前になる予定です。そう考えると早い もので今年2007年もかなり差し迫ってきましたね。インフルエンザなど今年 も流行っているそうなので皆さんも体調管理にはお気を付け下さい。

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